5 おぽんの行事 The Obon Festival

sound text 5 おぽんの行事
    sound text sound text  なつになると、日本の町や村で「おぼん」の行事が見られます。 sound text おぼんというのは、年中行事の一つです。 sound text 7月にする地方もありますが、いなかでは、たいてい8月13日から15日ごろにします。 sound text 人びとは、おぼんになると、なくなったかぞくや先祖がうちへかえって来るとかんがえています。 sound text このおぼんの間、人びとは食べ物などを用意して、先祖をうちにむかえるのです。 sound text つぎにしょうかいするのは、長野県の村の行事ですが、ほかのいなかのおぼんも、これとにています。
    sound text sound text  おぼんの日が近くなると、人びとは、家の中にたなを作って、その上に、花やおかしややさいをのせます。 sound text 先祖が家へかえって来る時は、乗り物がいるから、用意しなければなりません。 sound text 乗り物は馬と牛です。 sound text 馬はきゅうりで、牛はなすで作ります。 sound text 家へかえって来る時は、足の早い馬に乗ります。 sound text おぼんがおわって、家を出て行く時は、足のおそい牛に乗ります。 sound text 13日の夕方、門のところで火を用意して、家の前を明るくします。 sound text これを「むかえ火」といいます。 sound text 家の前が明るいと、どこにあるか、よくわかって、先祖がまっすぐかえって来られるのです。 sound text そのよるは、かぞくやしんるいの人びとが集まって、なくなった人たちのことを思い出しながら、いろいろな話をします。 sound text 家の外では、広場や学校の庭などに人びとが集まって、よるおそくまでにぎやかに「ぼんおどり」をします。
    sound text sound text  8月16日は、先祖を送る日です。 sound text 人びとは、おかしや花を川へ持って行って、流します。 sound text この時、ろうそくに火をつけて、花などといっしょに流すこともあります。