7 おくり物 Sending Gifts

sound text 7 おくり物
    sound text sound text  日本には、おぼんや正月が近くなると、世話になった人や目上の人などに物をおくるしゅうかんがある。 sound text おぼんにおくる物を「お中元」といい、年の終わりにおくる物を「おせいぼ」という。
    sound text sound text   これは、むかし、おぼんや正月に先祖の祭りをした行事にかんけいがある。 sound text 先祖を大切にするのと同じ気持ちで、世話になった人や目上の人にあいさつをし、おくり物をしたのが、この「お中元」や「おせいぼ」の始まりである。 sound text むかしは生活に必要な物、たとえば、米や魚などをおくることが多かった。 sound text そのしゅうかんは、今ものこっていて、食料品をおくることが一番多い。
    sound text sound text  外国人の中には、「日本人は、物をあげたり、もらったりするのが好きな国民だ。」と言う人もいる。 sound text 外国の人に日本人のこのしゅうかんを、りかいしてもらうのは、むずかしいかもしれない。 sound text しかし、このようなおくり物には、「いろいろお世話になりました。しんせつにしてくださって、ありがとうございました。あなたにたすけていただいたので、いい生活ができました。これからもよろしくおねがいします。私のお礼の気持ちをこのプレゼントといっしょにおくります。」という意味があるのである。
    sound text sound text  外国でも、しんせつにしてもらった時や助けてもらった時に、その人にプレゼントをおくって、かんしゃの気持ちをあらわすことがあるだろう。 sound text それと同じである。 sound text 日本人の中には、しんせつにしてもらった時だけでなく、おぼんや年の終わりにもおくり物をする人がいるのである。