3 かんじのはなし The Story behind Kanji

sound text 3 かんじのはなし
    sound text sound text  日本人が毎日つかっている文字には、かんじと、ひらがなと、かたかながあります。 sound text ローマ字もありますが、文の中ではあまりつかいません。 sound text かなは、ことばの音をあらわします。 sound text たとえば、「まど」の「ま」という音は、「まえ」の「ま」とおなじです。 sound text しかし、かんじは、かなとちがって、いみもあらわします。 sound text たとえば、「木」は「き」という音をもっていますが、「 」といういみもあります。 sound text 「気」も「き」とよみますが、いみがちがいます。
    sound text sound text  かんじは、中国で生まれた古い文字です。 sound text 日本人は、1700年ぐらい前に、かんじを知りました。 sound text かんじを知る前に、日本には文字がありませんでした。 sound text 日本人は、中国語のはつおんにちかいよみ方で、かんじをよみました。 sound text たとえば、「水」は「すい」とよみました。 sound text しかし、日本語にも、おなじいみをあらわす「みず」ということばがありました。 sound text 今、「水」にはよみ方が二つあります。 sound text 「すい」というよみ方は、音よみといって、「みず」というよみ方は、くんよみといいます。
    sound text sound text  日本人は、はじめ、かんじだけで文を書きました。 sound text しかし、このやり方は、あまりよくありませんでしたから、あとで、かなをつくって、つかいました。 sound text かたかなは、かんじのいちぶをとって、つくりました。
    sound text sound text  (れい)多一夕  知→チ  川→ツ  天→テ  八→ハ 万→マ  三→ミ  女→メ  良→ラ sound text ひらがなは、かんじのぜんたいのかたちをかえて、つくりました。
    sound text sound text  (れい)安→あ  左→さ  太→た  知→ち  川→つ 天→て  女→め  良→ら
    sound text sound text  かなが生まれてから、日本語の文は、あたらしい書き方になりました。 sound text そして、かんじは、ほんとうに日本語のいちぶになりました。