17-3. 分ける・押さえる (手の機能 )

本文を読む前に、みんなで話し合おう。
1. あなたは、どちらの手で字を書きますか。
2. 字を書く方の手は、字を書くほかに、どんなことをしますか。
3. もう一方の手は、どんなことをしますか。
4. 手の働きと の関係はどうなっていると思いますか。 
5. 将来、人間の手の機能 は、どうなっていくと思いますか。

    sound text sound text  こう見てくると 、右手と左手、右脳左脳バランスよく 補い合い協調し合っ てこそ 健全な 精神 活動 ができるといえる。 sound text 心を 統一 したり、祈りささげたり する時合掌 するという我々の行為 は、まさに このことを象徴的に 物語っている
    sound text sound text  さて 、現代はどうなっているのか。 sound text このように優れた手の働きが次第に 危機的 状況 になっている。 sound text 家庭にしても 職場 にしてもエレクトロニクス によって自動化 されるにしたがい 、手が使われなくなった。 sound text この状況 が続いた末には両脳 はすっかり怠け者 になり、やがては退化 してしまうにちがいない。 sound text 現に 日本の子供たちは、鉛筆を削る ことも、果物の皮をむく ことも、はしで物をつまむ ことも、ふろしき で物を包むことも、服を畳む ことも、すべて手を使うことが下手になっている。
    sound text sound text  自動販売 の前で、ボタンを押して品物が出てくるのを待っている人をよく見かける sound text 実験用レバー押しては 出てくるえさ を食べるシーンつい 連想 してしまう。 sound text 人間の優れた手は、機械 文明 によって辱められている ようだ。